歳を重ねるほど、
「派手な旅行より、静かな温泉がいいね」
そんな気持ちになる日が増えてきます。
無理に遠くへ行かなくても、
近すぎず遠すぎない距離の温泉地で、
穏やかに時間を過ごす——
それだけで、十分に心のごほうびになります。
今回は、わたしたち夫婦が
「二人で訪れたいな」と感じる
温泉地ベスト5をまとめました。
第1位：草津温泉（群馬） ——湯の香りと、静かな街歩きを楽しむ
草津は、ただ“温泉が有名”なだけではなく、
街全体が落ち着いた“湯の町らしい空気”に包まれています。
湯畑の湯気を眺めながら歩くと、
どこか懐かしい気持ちに。
湯めぐりをしてもよし、
足湯でのんびりしてもよし。
坂道が多いので、無理なく歩ける範囲で楽しめば十分です。
ゆっくり・のんびり・無理しない
——そんな旅をしたい二人にぴったりの場所です。
第2位：箱根（神奈川） ——アクセスしやすく、楽しみ方を選べる
箱根は、
「遠すぎず、近すぎない」という絶妙な距離感。
温泉はもちろん、
美術館・湖畔散歩・ロープウェイなど、
その日の気分で楽しみ方を変えられるのが魅力です。
宿も、
静かな和風旅館から大浴場つきのホテルまでさまざま。
特にシニア夫婦にとっては、
移動時間が短く、疲れにくい旅ができるのが嬉しいところです。
第3位：由布院（大分） ——山里の静けさと、やわらかな湯のぬくもり
山あいに広がる由布院の温泉地は、
“静けさ”と“やさしさ”に包まれた場所。
にぎやかな温泉街というより、
自然の中で深呼吸できるような心地よさがあります。
湯布院の湯は肌触りがまろやかで、
散歩の途中で立ち寄れる小さな美術館や雑貨店も魅力。
「景色を眺めながらのんびりしたい」
そんな二人に向いています。
第4位：銀山温泉（山形） ——大正ロマンの街並みで、時間旅行の気分に
ガス灯が並ぶ銀山温泉は、
まるでタイムスリップしたような景色が広がる温泉地。
川沿いに木造旅館が並び、
夕暮れの街歩きは格別です。
派手な観光スポットが多い場所ではないので、
「ゆっくり歩いて、湯に浸かって、また歩く」
そんなシンプルな楽しみが似合います。
冬の雪景色は、心が吸い込まれそうなほど静かです。
第5位：城崎温泉（兵庫） ——“外湯めぐり”で、二人のペースで歩く旅
城崎温泉といえば、
浴衣でそぞろ歩きしながら七つの外湯を巡るスタイル。
もちろん全部を回る必要はなく、
二つ、三つで十分に満足できます。
柳並木を歩くだけで、
心がすっと軽くなるような雰囲気。
旅館のお部屋でのんびり過ごす時間も含め、
**“静かに寄り添う旅”**がしたい二人に向いています。
おわりに：行き先よりも“どう過ごしたいか”
温泉地選びで大切なのは、
「どこへ行くか」より「どう過ごしたいか」。
・湯に入る
・ちょっと散歩する
・昼寝をする
・夕食をゆっくり味わう
それだけで立派な旅になります。
無理をしない距離で、
のんびりできる場所を選ぶ。
それが、二人の旅を心地よいものにしてくれます。
「また来ようね」
その一言を交わせる旅先なら、
どこだって “ベスト温泉地” になるのです。
